
★★『ノルウェイの森』★★
監督
トラン・アン・ユン
脚本
トラン・アン・ユン
原作
村上春樹
キャスト
松山ケンイチ (ワタナベ)
菊地凛子 (直子)
水原希子 (緑)
高良健吾 (キズキ)
霧島れいか (レイコ)
初音映莉子 (ハツミ)
玉山鉄二 (永沢)
「わたしのことおぼえていてほしいの。」

オンナは感情すべてをオトコにぶつけ、
オトコはすべて受け入れ、応えようとする。
オンナは弱くて、
オトコに埋めてもらうべく、求める。
結局オトコはオンナに応えることしかできない。
伝えたい、じゃなく、吐きだしたい。
揺さぶられるんじゃなく、自ら思うままに動きたい。
オトコから見るオンナは、こうもつかみにくく動物的なものなのか。

大きく包み込んでくれる無の空間の中で
心のおくそこの感情をさらけだし
自然のおりなす風や空気に揺さぶられ
呼吸が荒くなり、抑制がきかなくなる。
感情が入り混じることなく、直線的であることで
全体的にひんやりとした空気にさせている気がする。
そこに日本っぽくない音が加わって、
異国感をいりまじえた、感情移入しにくい「作品」になってると思う。

感情移入しにくい作品は嫌いじゃない。
無理に生活感あふれ出させるよりはむしろ好きだ。
今回は欲望が詰め込まれているようでいて、実はさみしさの比喩だ。
愛ではないと思う。
私にはそれが愛にはみえなかった。