チェリビダッケ指揮 ミュンヘン・フィル ブルックナー交響曲第8番ハ短調
1993年9月12、13日 ミュンヘン(ライブ)

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ブックレットでの日付が12日と13日になっている。これはライブ録音なので2日間というのどうにもおかしい。13日の本番録音の「傷」の部分を12日のリハーサル時に録音しておいた音源を用いて修正したという理解でよいのだろうか?

初めてチェリビダッケのブル8を聴いたのがこのEMIのCDだった。それからSONYの東京ライブCDを聴いてEMIより音が綺麗だと感じたり、リスボンライブを聴いてEMIより臨場感があるとか各楽章間の調弦の様子も入っているので自分も一息つけるからありがたいと思ったりとで、EMIのCDから遠ざかってしまっていた。
しかし、改めて3つのミュンヘンフィルのCDを聴いていると、そもそも別日のライブ録音なので演奏自体が違うわけだで、それぞれが他にない1回きりの貴重な録音であったと再認識させられる。
以前はEMIのCDはどうしてこうも籠った音質のCDばかりなのだろうという思いでいたが、オーディオ機器を入れ替えたことで前よりもクリアな音質で出力できるようになって、EMIはEMIで良いところがあると感じるようになり、最近ではEMI、SONY、リスボンライブのブル8を連続で聴くのが楽しみの一つになった。

作曲家、演奏家、製作家、いずれの巨匠も最晩年に必ず大作を残している。これが歴史なのだろう。