シェトミタカ通信

シェトミタカ通信

◆シェトミタカの日々の出来事◆バースデーケーキは数日前までの完全予約制です◆
大分県別府市竹の内2組
open 10:00〜18:00 日曜17時閉店◆月火曜定休日(不定休日有り)


☎︎0977-25-9910


patisserie opened in beppu in 1997


定休日は由布岳周辺を走って
実家に墓参りへ行って来ました





十文字原は吸い殻入れができて吸い殻は幾らかは減りましたが、、このゴミはねぇ、、。





十文字原展望台に来ると、、つい拾ってまうわ

妻からまた怒られる笑




高校時代 第11話 サメ釣りとシンガポール上陸〜航海実習


この話は1984年に高校に入学した40年前の昭和の頃の話しです。私の修業時代の夏休み限定企画です



遠洋航海に出航して1ヶ月

マグロの延縄実習が本格的にはじまりました

大きな針にエサの小魚(アジやサバだったかな)を付け、船の後方へと投げ放ちます。

高速のローラーに巻き出されながら、
餌がついた針と釣り糸や目印の浮と投げ込まれ、、

数十キロの長さの延縄を航行しながら流していきます。






その針に餌の魚を付けて海に放り込む作業を生徒が交代でやります。

数時間後、
仕掛けた延縄を機械のローラーで巻き上げながら、
仕掛けた釣り針にマグロやカジキ、マンボウや鮫などが掛かり上げていくのです!


この巻き上げ作業も、
延縄を投降するにも数時間!!

大分丸に乗船している船員さん達が交代で作業をし、生徒は手伝えるトコを船員さんの指示で手伝います。

2メートル近くあるカジキやマグロが上がる時は圧巻!サメが上がる時は緊張が走ります。荒々しい鮫に指を食いちぎられた漁師がいたとかいないとか…。


上がった魚を計測したり、
運ぶのを手伝ったり、手早く解体したり、、計測したり運んだりするのも生徒の補助仕事です。




マグロの延縄漁は
餌をつけた延縄を投函し、

数時間後に延縄を巻き上げていく、

この作業を一日中繰り返すのです。。


船長や漁労長がレーダーで魚群を探しながら、
数日漁が続く日も有れば、1日、2日と魚群を求めて航行する時も有り、、。

私達実習生は、
まぐろ延縄漁をしたり、
見張り(ワッチ)をしたり、
休憩が1日有ったりなので、


自分が学生(高校生)なのか、、
漁師なのか、、
もう分からない笑

この船に乗ってる瞬間が

今だけなのか永遠に続くのか、、。
周りは360°海だし、季節は南太平洋の常夏。

時間の感覚や季節感も麻痺し、
不思議な感覚でした。



週に何度か食事補助の当番が有り、
コック長から指示されてサラダを盛り付けたり、
調理補助をしたりするのも初めての体験でした。
自分達が獲ったカジキやマグロが食卓に登る日も有りました。

とにかく、
船の上の事を皆で手分けして生活するのが
船員の仕事なんですね。務めですね。


キャプテン(船長)がいて、
一等航海士
二等航海士
三等航海士と続き、

一等機関士
二等機関士
三等機関士、

コック長や
引率の先生(元船長や航海士)
そして私達生徒が
船上で3か月生活する上で皆で協力し
少しでも快適に過ごせるように、、。


衝撃的だったのが
船員さんから教わった〝サメ釣り〟

船上生活も1ヶ月を過ぎると
いろいろなことにも慣れ
暇を持て余す事も出てきました。
やる事は多くても行動範囲は船の中から
一歩も出れない訳ですからね、、。

そんな暇つぶしに
サメ釣りを教えてくれました。

細めのロープの釣り糸に
マグロ延縄用の針と餌をつけ
10メートル程流すと、、

僅か数分で
サメが喰いつきます!

釣ったサメは、、
身はコック長に調理してもらったり、
尾やヒレを干して保存します。
(フカヒレは中華料理の素材として
重宝されるらしい、、。)


出航して2ヶ月が過ぎた頃、
マグロの延縄実習は終わり
シンガポールへ大分丸は入港!


2ヶ月ぶりの上陸は
皆楽しみで仕方ありません。

シンガポールに近づいてくると、
海の色もエメラルドグリーンで
まるで夢の様な光景♪

地元の漁船や大型船が次々に通過。

港に入港する前に船のスピードを落とすと、、

地元の漁船が次々に横付けし、
低速で走ってる大分丸に
シンガポール人が次々飛び乗って来ます!

私達生徒はびっくりし、
身構えようとしてると、、
船員さんとシンガポール人は
気さくに話しはじめました。


🇸🇬『フカヒレ!フカヒレ!』
🇯🇵『OK! how much? 』

🇯🇵船員さんと🇸🇬の価格交渉がはじまり、
決まったら皆が釣って干していたフカヒレを持って、ひらりと自分の船に乗り帰って行きました!


ほんの10分か15分程の出来事で
呆気に取られましたね。

そんなシンガポールでの洗練を受け
私達大分丸はシンガポールの港に
遂に上陸!するのでした、、。




お盆休み期間の営業を
無事に終了しました!

お中元やお手土産や御礼用に
焼き菓子のご利用
誠にありがとうございました

ケーキよりも焼き菓子系の方が
人気でした。

マカロンも人気だったなぁ


来年の夏は

ちょっとお土産用に

手軽に選べ

ショーケースの中に入れて、、

そんな商品考えよう!

↑   ↑
来夏の宿題を
ここに記入しとこう…。





お盆営業が終わり
シェトミタカは

8/19(月)8/20(火)は定休日です



高校時代 第10話 スコールのシャワー マグロ延縄実習


この話は1984年に高校に入学した40年前の昭和の頃の話しです。私の修業時代の夏休み限定企画です



高校2年の冬に
マグロ延縄漁の遠洋航海へ
臼杵港から出航しました


港には水産高校の全校生徒に教職員、生徒の保護者や関係者、、紙のテープが舞う盛大なお見送りでした。ボート部の後輩達も喜んで?お見送りです。


出港から数時間、

日本を離れ外洋に出ると
私達が乗った大分丸は結構揺れはじめました

生徒は皆自分のベッドで過ごし荷物の整理。自分のスペースは箱型で木製の狭いベットのみ。

狭いベッドには理由が有り、船が台風や嵐で大きく揺れても寝てる人が放り投げ出されない様に身体があまり動かないくらいの狭さなのです。手を伸ばせばすぐベッドの縁を掴める!

一部屋に木製二段ベットが4、5備え付けられて有ります。

夕食時間になり
地下1階の船員食堂に行くと、、
誰もいません。。

私達兄弟だけでした。

皆んな腹が減ってないのかな?

しばらくすると

担任の金松先生が食堂へ降りてきて言いました。

『お前たち兄弟はたいしたもんだな!航海初日は船酔いで夕飯は皆んな食べれないのが普通なんじゃ。

ちいせぇ(小さい)頃からお前達は船に乗って手伝いしよったんやろう!?笑』と。

金松先生は鹿児島出身で外国籍の貨物船や漁船の航海士や船長を長年務められ、退職後に大分水産高校に赴任されたそう。元船員の教職員が多いのも水産高校の特徴でした。

初日の夕食は
私達兄弟と船酔いにも慣れたもう1人の友人と三人だけとなりました。
私達兄弟は小学生の頃から家業の水産業の手伝いをし、兄弟も皆そうでしたしね。天馬船や船外機など子供の頃から乗ってましたし、毎週海に出てましたので船酔いしなかったんでしょうね。


夕食が終わったら自由時間で
風呂へ直行!

揺れる船の中に有る風呂に入るのも変な気分?でした。バシャバシャと湯船から風呂の水が溢れ、風呂と言うより何かのアトラクションの様でした。

この風呂の水は海水!で航海中の洗濯も全て海水を使用していました。船の上の水は貴重品で洗面と飲み水以外は全て海水をろ過装置に通して使用していました。。


出航から1日、もう1日と過ぎると
船酔いにも慣れて来て
食堂に人数が揃うようになって来ました。

でも全てのクラス皆が揃う事は有りません。航海中はクラスが三班に分かれ三交代制です。

今食事をしてたり自由時間の班が有れば、
見張り(ワッチ)や船内業務の班、
休憩(睡眠中)の班も有ります。

三交代制の船員の生活に
私達は少しずつなれて行くのでした。

ある日、
操舵室から船員のひとりが、
『スコールが来るぞ!』と叫んでいました。

日本を出航して1ヶ月が過ぎ

回りの景色は360°海!

毎日同じ南太平洋の安定した晴天、

右も左も後ろも全方位見えるのは海🌊だけ!

地球が丸いのが分かるんですよね。。

視界が360°海だと
海の向こうからスコールが来るの見える!

『スコールが来るぞ!』と聞こえると、
船員さん達が甲板に出て、上半身裸になりスコールを浴びるんです!

私達生徒も真似して
パンツ一丁でスコールを浴びる!!

毎日海水の風呂で洗濯も海水!

真水が貴重なんで
皆、喜んで天然のシャワーを浴びるのでした。



今回のブログを
鬼籍に入られた
金松先生に捧げます










お盆期間の営業も明日で終了!


お盆に急遽ある取材が!


お盆でも放送関係は休みなしなんですね、、。



外観リニューアルして10日あまりで初取材!


有難いですねぇ…。


詳しくは9月に解禁かな、、。。


来週は

撮影用クリスマスケーキの受け渡しなど、

頑張ります〜


今朝の朝ライド🚴‍♂️

公園でライダーがテント泊してた!


夏を満喫してるなぁ〜






高校時代 第9話 南太平洋へまぐろ延縄航海実習


この話は1984年に高校に入学した40年前の昭和の頃の話しです。私の修業時代の夏休み限定企画です



翌年春

高校2年になり
部活動では九州大会で鹿児島へ

ボートに明け暮れた日々を送ってますが、
ローイングの表彰台には登れず活躍は出来ず、、。



それでも部活にのめり込み、
皆で目標に向かい切磋琢磨するのは楽しく、
充実した高校生活を送っていました。


そして
水産高校での1番大事な実習が
高二の冬に訪れました。


まぐろの延縄漁の実習航海です。

大分丸と言うマグロの延縄実習船を水産高校が所有しており、乗船し南太平洋で実習航海を行うのです!


航海実習期間は3ヶ月。
この実習を受ける為に高校の2年間を準備に要したと言っても過言ではありません。


大分臼杵港を出航し
南太平洋のインド洋へ

インド洋でマグロの延縄漁を1ヶ月ほど繰り返しながらシンガポールへ入港

シンガポールで帰りの燃料を補給し、
マラッカ海峡を通って太平洋へ戻り

神奈川県の三崎へ
延縄漁で獲ったマグロを水揚げし
大分県臼杵市へ帰港です。

3ヶ月間の実習航海中は
三班に分かれ
それぞれのスケジュールで動きます。


1、*延縄漁や実習(機械室の見回りや食事の手伝いなど、作業を行う班)

2、*船の見張り(ワッチ)を行う班

3、*自由時間(睡眠や入浴、洗濯など個人で過ごせる時間)


実習船大分丸には専属の船員が約30人。私達のクラス2年漁業科も30人!入学時は40人でしたが既に10名程は何らかの理由で退学していました。。



高二の冬休み明け、


3ヶ月分の荷物を大分丸に積み込み、

ヨーソロー!

さぁ遠洋航海に遂に出航です!


この3ヶ月は
果たして天国か地獄か?

とにかく、3ヶ月は船から降りれず、
この実習航海をクリア出来ないと
卒業出来ないのが水産高校なんです!