よべの月 朔日 | かのんくら=縁側=

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俳句を詠みます。
俳句の種まきもしています。
この頃は介護日記めいています。

◎過去の日記
『http://www.you-blog.jp/blog/kanon15/』

昨日は旧暦八朔、今年も月見る月になりました。
三十日間おつきあいください、
よろしくお願いします。


 >゜)))彡


九月十五日(旧暦:八月朔日)


 八朔の光をふふむ蕎麦の花  佳音

出かけていた。(昨年もこの始まり方だったような)
一泊二日のバスの旅、休憩や昼食を除けば今日の行先は
足立美術館のみ二時間半滞在という贅沢な行程。
バスは高速道路を西へ西へ。
隣席の釣り人はアイマスク着用で眠っている。

(旅の前日は楽しみすぎて眠れないらしい)
わたしは持参の本を読んだり車窓の雲を楽しんだり忙しい。
ツアーの添乗員氏は必要事項のみ伝えてくれる(ちょっと
おまけ話を楽しげに話してくれる)わたしにとってはとても
好ましいツアーだ。

足立美術館: https://www.adachi-museum.or.jp/






人のいない瞬間が嬉しい

 

 

二時間半を持て余すかと思ったが、歩いてぽー、座ってぽーっと
庭を眺めたり写真を撮ったり、
魯山人館でこの器には何が似合うかなどと勝手に考えたり、
特別展の絵画をゆっくり見て好きだ苦手だと指さしたり、
ミュージアムショップでは俳句絵本を見つけて衝動買いをしたり。
大きな窓の喫茶室でゆったり座ってケーキセットをいただきながらの
のんびりも、他のツアーの人々が去った後の静寂もありがたい時間だった。

 

 




 秋蝶の学芸員にいざなはる  佳音

バスの乗車地が結構遠かったので早朝に出掛けたわたしを
八朔の月は一日一緒にいてくれた。

 初月や雲に追はるる雲の色  佳音



 

 

またあした。