2021年
9月8日(旧暦:八月二日)
雲ぬちの雲の赫き二日月 佳音
一応以前書いたものをふりかえってみたりする。
そうすると昨年書いたものが今書こうと思った内容と全く同じで
困ってしまった。困ったけれどやはりそう感じたから記す。
昨年の旧八月二日(つまり今日)は9月18日だった。
つまり十日のずれがある、にもかかわらず今日わたしが見つけたのは
昨年と同じ花、『ナンバンギセル』だ。
振り返ると二十年ほど毎年旧暦の八月に『よべの月』を楽しんでいるが
(長さに本人が一番びっくりしている)毎年感じるのは
旧暦というのは本当に季節の移ろいに沿った暦だということ。
「今年は〇〇が咲くのが早すぎる」
といった話をあちこちで聞くが、花はいつも通り咲いていて、
太陽暦を使うわたしたちがおろおろしているだけなのかもしれない。
>゜)))彡
昨年、我が家の庭に突然やってきたナンバンギセル、
草は抜いてもススキは残しておいたのに今のところ出てくる気配はなく、
なぜか隣の空き地に大量発生している。
ああ、我が家の何が気に入らなかったのだろーかー・・・・
そうか、広いところに行きたかったのかなぁ、
でもうちにもまた来てほしいなぁ、ああ、悩ましい。
きせる草悩まぬ者といふ薬 佳音
またあした。
赫き:かがやき
悩まぬ者:昔々読んだ山岸涼子氏の『妖精王』より。