彼岸花の咲く頃 -14ページ目

彼岸花の咲く頃

旧タイトル:日常にゃ飯事

以前、11月には何かしら失うと書いた

今年は何も失いませんよう。。。と願っていたのに

11月半ば、母が脳梗塞になった

命こそ奪われなかったものの

一時は主治医から「いつでも連絡が取れるように…」とまで言われ

延命治療の有無まで確認された

12月に入って少しずつ回復の兆しが見えてきたけれど

目を閉じたままの状態

身体を動かすと目を開けるけど意識はもうろうとしている

昨年の今頃も眠っていた

また振り出しに戻ったみたい

でも今回たとえ覚醒したとしても

何もわからない状態になってしまっているかもしれない



一年前に母が救急搬送された昨日

ドリのライブチケットが届いた。

今回は主人と娘、私の三人で行く予定

チケットが入っている封筒は

いつも娘が開けるのが定番なので

昨日も娘が仕事から帰って来るのを待った。


娘が帰って来て早速開封

ハサミを入れる ドキドキドキドキ

中身をそおっと引き出す

裏だ。。。

娘が「せーのでいくよ!」

「うん」

「せーの!」

クルッ!!

先ず目に飛び込んだのは『アリーナ』の文字

娘と二人「アリーナ!!!!!」と叫ぶ!

♪───O(≧∇≦)O────♪ キターッ‼︎

そばで聞いていた主人の顔がニヤリにひひ

次に飛び込んで来たのが『1列』

エッ⁉︎ マジ⁉︎ 最前列⁉︎(;゜0゜)

もう、舞い上がってしまった

アリーナの最前列なんて

裏手段でしか手に入れることはできないと思ってたから…

これはきっと母が神様に頼んでくれたに違いない

主人も週に一度は病院へ行って母を車椅子に移し散歩してくれた

娘も母の世話をよくしてくれた

母が「この一年ありがとう」と言ってくれているようで

目の前がくもった

一年前の今日だった

母が救急搬送されたと連絡が入ったのは。。。

もう一年になるんだな

この一年、本当にいろんなことがあった

私の人生の中で一番辛い一年だった

死というものに向き合った

母が入院する病院へ毎日のように通い

年配の人や障害のある人への考え方が私の中で随分変わった


以前は家族がどこかへ出かける時

「お土産おねがいね~」と言っていたのが

「気を付けていってらっしゃい。必ず帰ってくるんだよ」になった