階段を一気に駆け上がる チリンチリンチリン
二階からゆっくりと降りてくる チンコロチンコロ
後ろ足で首をかく
首輪が回りながら チリンチリン
ご飯を食べる時 鈴が器にあたる チンチン
物静かで
時には探さなければ
何処にいるか わからない時も
チリンという音で安心する
あの鈴の音はもう聞こえない
仕事から帰っても
迎えてくれる お前はいない
今はただ ジュウタンの上に落ちた
お前の毛が残っているだけ
それでも
窓から外をのぞくと
お前がゆっくりとこっちへむかって
歩いてくるようで・・・
なんだろう?この気持ち、
胸が苦しい。
「ずっと心の中に生き続けるよ」と
人はいうけれど・・・
今はまだ そんな気分になれない
寂しくて、悲しくて、やりきれない
もう一度、お前に会いたい
会いたい、会いたい