地獄のような夜でしたが、とりあえず何とか起床時刻を迎えました。

 

そのうち看護師さんが来て、

 

看 「具合はいかがですか」

 

チ 「鼻のチューブだと思うんですけど、喉の違和感で一睡もできませんでした」

 

看 「あ~、そのチューブは胃まで入ってますからねぇ」

 

チ 「え!?胃まで入ってんの?」

 

看 「そうなんです。後で鼻の管とお小水用の管を抜きます。そしたら歩いてレントゲンを撮りに行きましょう。」

 

 

鼻の管の件はにわかには信じられず、尿道に入っている管はなんか複雑な気分。

看護師さんは若い女性なんでね~^^;

でもとりあえず鼻の管は早く抜いてほしい!

 

ハッキリ言って全身麻酔後にされたことはほぼ全くと言って良いほど把握できてないんで、どうやって誰が鼻や尿道に管を入れたんだか。。。

 

まぁ首を切って中を弄り回してるところなんて覚えられる状況だったら卒倒しそうなもんですけど。

 

 

 

 

 

-AM7:30ごろ?-

しばらくして鼻の管を抜きに来てくれました。

 

看「じゃ抜きますよー。ゆっくり口で呼吸しててください」

 

ズボボボボボボボボボボボボボ!!!

 

うおー!マジでこんな長いもんが鼻から入ってたんかい!

 

確かに胃まで入っていたんでしょう、って長さのものが鼻から出てくる様にドン引き。。。

でも最大の違和感から解消されて多少スッキリ。

だけど息苦しさは変わんないまま。

手術後ってこんなもんなのかどうか、とにかく初めての体験なのでよくわかりません。

 

 

 

 

 

-AM9:00ごろ?-

しばらくして今度は尿道の管。

ヘロヘロな状態だし早く抜いて欲しいという思いが恥ずかしさを優に上回ります。

でも「尿道なんて痛いんじゃないか?」とそこだけが不安。。。

ズボボボボ!

ホッ。違和感あったけど痛くなかった^^

これでベッドから動けなかった要因の管が取れました。

でも管が入ってるだけで勝手に尿が排出され、尿意をもよおすことが無いってのは不思議なもんですね。

 

 

 

 

 

-AM10:00-

で、次はいよいよ歩いてレントゲン撮影に。

 

首が痛いので手で首を支えながら体を起こして、ベッドから立ち上がります。

何か頭がぼーっとしてますがとりあえず立ちあがれて、点滴のスタンドを押しながら看護師付き添いで下の階に向かいます。

レントゲン撮影するフロアは普通の外来の患者さんもたくさん、というか外来の方ばっかヘロヘロ、手術着、頭ボッサボサ、点滴スタンド押してる状態が非常にこっぱずかしい^^;

 

で胸部レントゲン撮影をするんですが、「息を吸ってー」と言われても全然息が深く吸えない。

「こんな状態で撮影大丈夫かな?」と不安になりますが、「はいオッケーです。お疲れさまでした。」とのことでとりあえず撮影終了。

 

 

 

 

 

-AM11:00ごろ?-

部屋に戻ると次は先生立会いの下、水の飲み込み確認。

うまく水を飲めるかどうか、誤嚥しないかどうかの確認です。

 

まず水を一口だけ飲み込んでみます。

ゴクリ!と飲み込んでみてビックリ。

もう訳わかんない。

 何と表現したらいいかわかりませんが、喉の回りにある喉ぼとけやら色んなものがまるっきり固定されてなくて、飲み込んだ時にバラバラに動いて水がどこに行くかすら分かんない、そんな感じでした。

とにかく飲み込みにくさが半端ない。

 

先生立会いで水の飲み込み確認なんてそんな大げさな~と思っていましたが、理由がよ~く分かりました^^;

手術後は嚥下不良(飲み込み不良)や誤嚥が起きる場合があることは事前に知っていましたが、正直言ってここまでのレベルで嚥下不良が起きるとは思っていませんでした。

とりあえず誤嚥することなく飲み込めたので「OK」という判断でしたが、「これでまともに飯なんて食えんのか!?」と、もんのすごく不安になりました。

 

 

 

 

 

-PM0:30-

水の飲み込み確認が問題ない場合、昼から食事開始です。

 

ご飯は当然おかゆですが、おかずは結構普通のもので「こんなもん飲み込めんのか!?」とまた不安になります。

 

まずおかゆから。

スプーンに少しだけすくって食べてみます。

 

「ゴックン」

 

かーっ、マジかよ。何とか飲み込めたけどホントに少量ずつしか飲み込めない。味なんて正直どうでもいい、飲み込む作業に集中することでいっぱいいっぱい。

次おかず。
ちょびっとだけ口に含んで、よーく噛んでから「ゴックン」。
ふーっ、一昨日までガツガツ食ってた感覚が懐かしい。
以前と同じに戻ることがまっっっったくイメージできないほど、状況はひどいです。


でも頑張って食っております。(ここは撮影してくれって頼んでなかったんだけど^^;)


なんとか時間をかけて完食し、昨日聞けなかった手術の概要を嫁に聞いてみると、かなりの手術だったので出血量は180ccほどだったとのことです。
意外な少なさに驚いていると「通常は20ccぐらいなんだって」と嫁。
マジ!?そんな少ない出血量で手術するんだ。
外科手術の技術に驚愕しました^^;

あと、切除した腫瘍は現物を見せてもらって触ったらしいです。
感想は「固かった」でした。
よく触れるもんだ・・・

もちろん甲状腺は全摘、副甲状腺は4個のうち1.5個を残せたとのこと。
で、副甲状腺は移植したとか言ってたかな。


嫁が帰ったその後は、看護師に「歩けるならドンドン歩いてください」と言われたので、特にやることも無いので病室のあるフロア内を歩いたり、部屋でボーっとしてたと思います。





-PM4:00頃-
PM4時ごろ先生がやってきて、「レントゲン撮影の結果ですが、痰のようなものが写ってたようなので、もう一度撮影します。レントゲン撮影に行きましょう。」
あ~やっぱり息をちゃんと吸えてなかったから撮影がうまくできてなかったか・・・
今度の撮影ではちゃんと撮影できるよう頑張って息を吸うんですが、やっぱり吸えないもんは吸えない。
できる限り頑張って撮影しました。





-PM6:30-
夕食。
昼食と同じくおかゆ、そしてまたもや結構普通のおかず。
嚥下不良の患者を甘やかさないメニューだなぁ・・・
でも時間をかけて完食。




この日は色々あって長いので、その2へ続く・・・