「あなたと別れた後、殆ど誰とも付き合ってないみたいだよ。」

知っているはずの知らない友人から言われた言葉に、少なからず驚いた。

「よりを戻そうという気は、今までになかったの?」

再び言われた言葉に思わず、「一度、家に電話したことがある。お姉さんが出て、一瞬の間があったからおれだと分かったと思うけど、彼女はいないと言われそれっきりだった。」

「きっと待っているんだと思うよ。」

待っている?待っているのか、おれを。
あれから35年は経ってる。
本当に待っていてくれているのか?

「私の友達、宇宙人ださ。」

いきなり言う彼女の言葉にビックリしつつも平静を装い、「そ、そう!」と返すおれ。

その時期、彼女の部屋やおれの家でよく食べたのが鰹のタタキ。

作ろうと思った時に目が覚めた。

久しぶりに夢に出てきた彼女。
4月の母の葬儀で、妹とした昔話に出てきた彼女。
その時、会いたいと思ったのは確かだったけど、3ヶ月半も掛かって夢に現れた。

何かを意味するのかな。