昔、
お菓子の勉強で東京のとある先生のアトリエに通っていたときのこと、
私の中の焼き菓子のイメージを大きく変えることになる
お菓子との出会いがありました。
それが、「オレンジのタルト」。
それまで焼き菓子と言えば、
クッキーやパウンドケーキ。
それも、子供の頃のパウンドケーキと言えば
「不二家のスコッチケーキ」
これ、若い人は知らないんじゃない?
私なんて、コマーシャルで流れてた歌も歌えますけど・・。
「ふーじーやースコッチケ~キィ~」
って、こんな感じよ。
ま、兎に角、季節感や香りとは対極にあったものだったのよね。
ところが、
アトリエで作った焼き菓子オレンジのタルトは、
バニラビーンズとシロップで煮たオレンジのスライスを
タルト生地とアーモンドクリームの上に乗せて
焼きこむお菓子だったんだけど、
鼻から突き抜けるオレンジの香りが強烈で、
その頃、新聞配達をしながらアトリエに通っていたんだけど、
翌日の配達のとき、
早朝のまだ何のにおいもしない住宅地の中で、
ふっと鼻によみがえってきたの、オレンジの香りが。
前日に食べたオレンジの香りが、
鼻からふっと朝の町に抜けていくの。
本当に衝撃的なそして、
感動的な体験で、
あれからもう15年くらい経ってるけど、
私の原点のような体験で、今でもあの朝のこと
ふっと思い出したりするのよね。
で、
まあ、たいそうなことはないただのお菓子やの私ですが、
食感と、香り。
これがお菓子を作るうえで私が大切にしていること。
実はフランス人は嫌いな、でも日本人は大好きなシフォンケーキは
そのふわふわ感が身上。
だから、シフォンは口でしゅわっと溶けるようなイメージで。
ガレットはバターの香りが力強く感じられるように。
ショコラアマンドは苦味のきいたココアを前面に出して。
そして、オレンジのタルトはもちろん
鼻に突き抜けるオレンジの香りを感じてもらえるように。
なーーーーんてことを考えながら、
と言うか、
なーーーーんてことに少しでも一歩でも近づけるように
日々お菓子を作っている微力なシュブ子なのでございます。
そんな「オレンジのタルト」
本日焼きあがっておりますので、是非お試しくださいませ。
それから、
ここのところ「きび砂糖のシフォン」が続いておりましたが、
今週は「きなこミルクシフォン」が焼きあがってます。
香ばしいきなこの香りのふわふわシフォン。
緑茶にも合いますよーー。
といったところで、今週もプチシュブオープンいたしました。
お店の前の桜も満開です。
お時間のある方は是非遊びにいらしてくださいね。
え?
息子ですか?
(誰も聞いてないって・・・
)
ええ、もちろん元気ですよ。
先日はお店のレジの数字を押すキー、あるでしょ?
あれ、
所々油性マジックで塗りつぶしやがって
ったく
ま、健在・・・ということです。
おかげさまで・・・。
結局息子ネタがしめになってしまいました。
スミマセンです。
それでは、
またね。
