動かないものを眺めて、何が楽しいのだろう。
音のない時間の、どこがエキサイティングなんだろう。
と、昔は思っていた。
魂で描かれた絵画は、刻々とその姿を変えている。
人間にしか造れないオブジェからは、リズムとメロディーがほとばしっている。
「#もしもSNSがなかったら」という展示を見てきました。
お気に入りのミュージシャンのTwitterで偶然知ったスポット。
3331 Arts Chiyoda http://www.3331.jp/en/
廃校になった校舎がギャラリーになっている。限界集落だけだと思っていたら、都心にもあるんですね。
言葉はアートの材料だ。そもそも、文学・文芸は「言葉」だけで創られている。
言葉が軽んじられている現在、文の美しさなどを気にしている暇がないほど、時間の津波に押し流されれている日々。
その価値判断は別にして、SNSは私たちの生活と共にある(心の隅々にまで侵入している)
あなたのその言葉は、今必要なのか?
キーボードは僕の心とつながっているのか?
君の「いいね!」 は三拍子なの? その響きは、Em△7(♭5)と同じ色かな?
ここにいる人たちを音符にしよう。
そこから湧き出るフレーズを聞いてみよう。
エスニックなリズム、アーバンなテンポ。
2Fの教室は、規則的に並ぶ(学校はそういう場所だった)、
独立ギャラリーのドア。
井上佐由紀「私は初めて見た光を覚えていない」
https://ex.artnavi-bt.com/exhibition/2062
nap gallery
http://napgallery.jp/en/artists/sayuki-inoue/
なんて衝撃的な、なんて素敵な、なんという瞬間をとらえているのか!
どうしようもなくただ、見るしかない光の時間、人生の産声。
写真は止まっていないんだよ、、、
君の心が、動いていれば。
動かないものからも、音が聞こえるんだよ。
君の人生で、奏でている音が。


