今回の出張は、初めて担当する仕事で、百戦錬磨な方々の中に1人で放り込まれたわけですが、得るもの、感じることが色々ありました。

以前、別の担当でもう少し小規模な国際会議に出たのですが、その時は最初から最後まで緊張しっ放しでした。その点今回はだいぶ落ち着いて出られました。理由は主に三つ考えられます。

一つには、前回国際会議に出たのは上の子を妊娠する前なのでもう5年以上前になります。その後産休育休を二回取ったとはいえ、その頃から単純に仕事の知識が蓄積されたこと。

二つ目は、国内でも似たような立ち位置の会議に月一回出席するようになったこと。当初は前日の夜に緊張して、こんな大役私には無理…なんて思っていましたが、だいぶ慣れてきて、今がまさにその会議の前夜ですが、特に何も感じていません。何か新しい役職や役割に就く際、最初は本当にこんな役を引き受けて良かったのかと思うものですが、最初はそれに自分がフィットしていなくても、その役職や役割が人を育ててくれるという面もあるんだなぁと思います。

三つ目は、子育てによる、ある種の図々しさやコミュニケーション力が少しついたことでしょうか。元々私は人と対話を積極的にしようとするタイプではなく、喋るのはむしろ苦手でした。今でもそうですが。でも、子供ができて、特に保育園に行くようになると、やはり子供のためにいろんな場面で人とうまくやって行こうという気持ちが強くなり、積極的に会話をするようになるし、会話をしなければならない機会も増えます。それで、自然とコミュニケーション力が向上し、ダメダメな状態からダメくらいにまではなった気がします。それが仕事にも多少良い影響を与えたのかもしれません。

一方、まだまだと感じる部分もたくさんありました。コミュニケーションだってまだまだだし、他にも色々ありますが、向上させるべきポイントが明確になったと思います。

また、今回接した方々は、みなさん一つのことを極めた専門家。そういう方ってご自分の趣味などもかなり突き詰めている方が結構いるし、多芸だったりします。また皆さん仕事柄あちこち行かれているので、話の引き出しを沢山持っています。それに比べて私はなんて話題がないんだろうと思いました。子育てと目の前の仕事でいっぱいいっぱいですが、もっと色んな方向に目を向けて行きたいと思うようになりました。これも大きな収穫です。

人生、もっと深くエキサイティングに生きたいものです。