1月の終わりの月曜日から、

風邪で十日間ほど寝込みました。

 

その後も、寝込まないまでも、

何日も微熱が続き、

結局、

そろそろ回復してきたかなと、

思えるようになったのは、

昨日からという、

久しぶりに長引く風邪を引いたものです。

 

風邪との付き合い方は、

二〇代の頃に野口整体の道場に通い、

野口晴哉さんの本、

「風邪の効用」を読んでから、

付き合い方を覚えたので、

いい感じに通過したと思います。

 

 

毒気が抜けたみたいで、

風邪を引く前より体調は良くなっています。

 

ただ、年がら年中、24時間365日、

ファミリーコンステレーションのことを、

考えっぱなしだった脳を、

こんなにも長く休ませてしまったため、

思考できる状態に持っていくのが、

なかなか容易ではありません。

 

再起動に時間がかかっています。

 

そこで、

脳が再起動するまでのしばらくの間は、

過去のニューズレターを、

ブログに転載することにしました。

 

2018年の2月に配信したものです。

もう6年前の記事です。

 

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『無意識と暗示と投影と責任』

342018/2/8

 

トレーニングの後やワークショップの後の、

全エネルギーを放出しきった、

燃えかすのようになっている時の私は、

活動するためのエネルギーが回復するまで、

アメリカの犯罪捜査などのドラマを、

ぼーっと眺めて過ごしたりします。

 

そんなテレビドラマを眺めながら、

何をやっているかというと、

英語の聞き取り能力を、

保っておこうと意識しているのと、

自分の中の日本人的感覚と、

アメリカのドラマ内での文化を比較して、

どこでどれくらい何が違うかを突き止めようと、

ぼーっと画面を眺めながら探索し続けます。

頭はさほど休まっていないみたいですが、

これがまあまあ楽しいので、

ひとまずの休養の方法です。

 

ドラマを通して、

職場に私情や私生活を持ち込むという、

公私混同のレベルが、

日本とアメリカでは比較にならないほど違うと、

意識して観ているとかなり明確になっていきます。

 

例えば、

一人の警察官がギャングに撃たれるとかすると、

その警察署のチームリーダーが堂々と

「これは報復と見せしめのためだ!」

「警官を撃ったらどうなるか見せてやれ!」

と宣言して、

警官全部が「おーう!」と腕を振り上げて、

ギャングの一味を叩きのめそうと一丸となります。

 

日本だったら、

そこまであからさまに言っちゃうかな?

さすがにちょっと、

はばかられるんじゃないか?

と心配になるレベルです。

 

仕事場(警察署)に、

刑事の年取った両親が訪ねてくる、

捜査官が仕事場に自分の子供を連れて行く、

警察官の彼氏や彼女が、

顔を見たいからと職場(警察署)に顔を出すなど、

アメリカのドラマの中では日常茶飯事です。
 

 


日本の職場で、

こんなことってありえないような気がする、

と思う場面がかなりかなり散りばめられています。

 

私たちの生活の中で、

海外のドラマや映画を、

日常普通に見ることができるようになって、

それが当たり前として、

すでに何十年も経っています。
 

テレビや映画を見て育った人たちの中には、

海外のドラマのように、

職場と私生活のけじめがついていないことを、

ある種かっこいいとか、

それがいいことだと思うようになっている人も、

いるのではないだろうか、

と懸念します。

 

私たちが受ける教育からは、

真の歴史を学ぶということが、

できなくなっているため、

過去にどのような犠牲や労力が払われたおかげで、

現在の生活が成り立っているかということが、

わからなくなっています。

それによって、

自国の良い部分からも、

悪い部分からも学ぶことができず、

自分の国の文化の価値も、

わからなくなっているのです。

 

自分の国の文化の価値がわからなければ、

他の国の文化を気楽に真似たり、

取り入れたりすることに抵抗がなくなります。

そうやって、

文化の独自性というものは薄められていきます。
 

 

テレビや新聞に依存した浅薄な情報が、

人生を生きていくための、

価値の基盤となる筈のものに取って代わるのです。



<後編に続く>



3月9日、10日の二日間、東京でワークショップを開催します。

全然告知できずにいたら、働きかけ枠が余裕で空いています。

もしも悩みや苦しみに終わりが見えず、辛い思いをしているなら、

ファミリー・コンステレーションは新しい視点を得る鍵となるかも知れません。

 

「何をやっても上手くいかない、不運に付きまとわれている、親子関係の悩み、夫婦関係の問題で、できる限りの努力をしてきたのに良い結果に結びつかないといった場合、全く異なる角度から解決法を発見できる可能性があります。
問題はあなた自身にあるのではなく、過去に起きた出来事に起因しているのかも知れないのです。
 

 

 

 

4月からは新たなトレーニングが始まります。