仕事日記 13とは違う利用者さんの話。
いつも一汁三菜の食事が出るのですが、昨日の夕食は鍋物、ご飯、副菜、フルーツでした。
そしたら、いつも自己摂取する方が、近くの利用者に食事の説明をし始めて、食事に全然手をつけないんですね。
「これをここに、ちょんと載せまして、それからすーっと入っていくんですね。ええ。ですからこれを、」
という感じで、話の要旨がつかめません。
味噌汁がないし、鍋物は丼椀に入ってるし、リロケーション・ダメージかな、と思って一汁三菜ぽく配膳し直しました。
それから味噌汁椀のみ自己摂取して、また箸が止まってしまいましたが、まわりの利用者が口腔ケアやら就寝介助でいなくなると、また食べ始めました。
結局、あまり自己摂取は進まなかったため、最後の2割くらいは介助しました。
自己摂取できる方の食事の全介助は、あまりやらない方がいいんですけどね。
介護職の方ならご存知とは思いますが、自分の目で見て、手を動かすことで胃に「これから食べ物が入る」という信号が伝わって消化液が分泌されますので。
それが分かっててなぜ介助したのかと言いますと、この利用者は便意や空腹といった生理的な不快感をうまく表現できずに不機嫌になってしまい、不穏からくる多動が始まると静止が難しくつきっきりになってしまうためです。夜間帯は人手が減りますし、家族から預かってる食材もないので、夜中にお腹をすかせてしまったら対処のしようがなくなってしまうんですよね。
以上、あまりスッキリ解決しなかった仕事のお話でした。