チェスセットの通販専門店【チェスセットジャパン】の島崎です！
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チェスと言えば、世界で知る人がいないと言う程メジャーな対戦型ボードゲームですが
そのチェスが意外な形で発展した’チェスボクシング’というゲームをご存知でしょうか？
チェスとボクシングと聞いて、一体何だと思わずには言われませんよね？
どう言う競技かというと、チェスとボクシングを交互にした、一見相容れないものを同時に行う、冗談のような事を本気でやるゲームなのです。
そもそも、チェス・ボクシングの歴史はそこまで深いものではありません。
発想は、コミック作家であるエンキ・ビラルの「冷たい赤道」という作品が基になっています。
2003年――それを実際にやってみようと考えたのが、オランダ人のアーティスト、イップ・ルーピングでした。
彼はチェス・ボクシングの団体、世界チェスボクシング機構（WCBO、World Chess Boxing Organisation）を立ち上げ、アムステルにて第一回世界大会を開催し、イップ自身が第一回のチャンピオンとなりました。
日本においても2004年4月で「自由が丘のT&S GALLERY」でイップとやなせ総一朗がデモンストレーションファイトを行い、第9ラウンドでイップがチェックメイトで相手に勝利しています。
それ以来、ヨーロッパを中心として徐々に世界でプレーされているチェス・ボクシングですが
耳にした事はあっても細かいルールまでご存知の方は少ないでしょう。
そこで、チェス・ボクシングのルールに付いて説明します。
1：チェスを4分行う（チェスラウンド）
2：リングでボクシングを2分行う（ボクシングラウンド）
3：1分間のインターバルの後、チェスラウンドで4分間チェスを行う
4：勝敗はチェスによるチェックメイト、ボクシングラウンドでのノックアウト、TKO、レフェリストップ、ギブアップの5つ
5：勝負は最大で11ラウンド
6：チェスでの引き分けの場合は、ボクシングの判定で行われる
チェスラウンドで勝利するためには最初の4分間で有利にしておく必要があります。
しかし、ボクシングラウンドの3分間をしのぎ切る必要があります。
一方、チェス初心者でもボクシングラウンドで相手を任すことが可能なので、勝利の可能性は決してゼロではありません。
意外なことにプロがこのチェス・ボクシングに参加していることが多いらしく、ボクシングラウンドに持ち込むためにはそれなりの棋力（チェス、将棋の強さを表す言葉のこと）が要求されます。
また、チェスのプレイ時間も最大44分となりますから、プレイヤーによっては普段と異なるチェスボクシング用の戦法も要求されます。
肉体の貧弱なプレイヤーや、知力に乏しいプレイヤーでは勝つのが難しいでしょう。
また、短時間で頭を切り替えたり、交互に性質の異なる集中力を求められるため、精神的な意味での強さも重要です。
まさに、知力・体力・精神力その全てが必要となります。
ボクシングで殴り合った後に体力が切れたり、平静さを失う可能性も決して少なくないため、チェスとボクシングのファンにとっては見どころの多い競技と言えるでしょう。
チェスとボクシングの両方の知識が無いと、なかなか奥深さが分からいのが欠点といえば欠点でしょうか？
現代社会においては、当然のように動画が公開されていたりもします。
他にも「Chessboxing」で検索すると色々出てきますので
興味のある方は一度ご覧になってみてください
ちなみに、チェス・ボクシングから派生した’将棋ボクシング’があります。
将棋ボクシングは「探偵ナイトスクープ」で放映されていたことがあるので、ご存じの方も多いでしょう。
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