鏡餅 浄土真宗

 


浄土真宗では、修正会(しゅしょうえ。在家の場合は、1月1日 - 3日)の荘厳として、12月31日の朝の勤行のあと、夕の勤行(歳末昏時)までに、打敷(うちしき)と共に荘厳として尊前に鏡餅を備える。



正式な作法は、本尊前・祖師前は須弥壇上(もしくは前卓上)に三重(五重)の鏡餅を一対備える。その他の尊前には二重の鏡餅を一対備える。また、「三方」ではなく、「折敷」(おしき)に白紙(杉原紙(すぎはらがみ/すいばらがみ))を敷いて飾る。鏡餅の上にをのせる。



一般家庭の御内仏(おないぶつ)では、本尊前の須弥壇上(もしくは前卓上)に三重の鏡餅を一対備える。もし仏壇が小さい場合は、燃香用の卓などの上に一対備える。

備える日は、12月31日朝の勤行後から夕の勤行前である。控える日は、1月4日朝の勤行後に打敷などの荘厳とともに控える。



浄土真宗では、日の吉凶を選ばないという教義があり、上記のように大安などの「暦注(れきちゅう)や、「語呂合わせによる日の良し悪し」を選ばずに飾る。控えた後は、汁粉などにして食べる。