東北六魂祭 概要
電通が東北6市の商工会議所からなる「東北まつりネットワーク」(旧・東北夏祭りネットワーク)と企画した、「東北6県都」の代表的な6つの夏祭りが参加し、夏祭りへの集客に結び付ける大型イベントである。実質的な運営者は電通パブリックリレーションズ(東京都)。
題字は、宮城県栗原市(岩手・宮城内陸地震の被災地)で生まれ、岩手県 上閉伊郡(かみへいぐん)大槌町(おおつちちょう)(東北地方太平洋沖地震による津波の被災地)で育った、岩手県盛岡市在住の中学1年生(12歳)の書道家が揮毫した。なお、「東北六魂祭」と上記の題字ロゴは、電通の商標登録(登録番号5654489、出願日2012年2月1日)であり、使用にあたっては電通の許諾が必要である。電通社内では、多数のスポンサー企業に協賛してもらい、普段交流のない6祭り団体や商工会議所の間を連携するため、部署横断のチームが組織された。
2011年(平成23年)3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)により全国的に祭りやイベント開催に自粛ムードが広がる中、同年7月に宮城県仙台市で初開催された。2012年(平成24年)5月に岩手県盛岡市で第2回、2013年(平成25年)6月に福島県福島市で第3回が開催され、2014年(平成26年)5月には津波被災地外としては初めて山形県山形市で第4回が開催された。開祭式には震災の犠牲者への黙祷を捧げ、閉祭式には鎮魂のため合唱を行っている。
メインイベントは「6大祭りパレード」であるが、パレードは道を一方向に動きながら行うため、その提示方法に適さない仙台七夕まつりは七夕飾りが祭り会場の飾り付けとして用いられ、パレードにはすずめ踊りが参加している。また、秋田竿燈まつりはパレード会場の一ヶ所に留まって妙技を披露する。その他、開催県の祭りからもパレードに参加がある場合もある。
パレードの模様は、地元テレビ(第1回は宮城テレビ放送、第2回はIBC岩手放送および岩手めんこいテレビ)やライブストリーミング(第1回はUstream、第2回はこれに東日本電信電話(NTT東日本)とニワンゴも加わった)、第4回は山形県内の民放全局(テレビユー山形、さくらんぼテレビジョン、山形放送、山形テレビ)、第5回は秋田県内の民放全局(秋田放送、秋田テレビ、秋田朝日放送)と秋田ケーブルテレビによる生中継も行われた。