奉幣(ほうべい、ほうへい)

 


奉幣(ほうべい、ほうへい)とは、天皇により神社山陵などに幣帛を奉献することである。天皇が直接親拝して幣帛を奉ることもあるが、天皇の使い・勅使を派遣して奉幣せしめることが多く、この使いの者のことを奉幣使という。



延喜式神名帳は奉幣を受けるべき神社を記載したものであり、ここには3132座が記載されている。



奉幣使には五位以上で、かつ、卜占により神意に叶った者が当たると決められていた。また、神社によって奉幣使が決まっている場合もあり、伊勢神宮には王氏(白川家)、宇佐神宮には和気氏春日大社には藤原氏の者が遣わされる決まりであった。通常、奉幣使には宣命使(せんみょうし)が随行し、奉幣の後、宣命使が天皇の宣命を奏上した。



中世以降、伊勢神宮の神嘗祭に対する奉幣のことを特に例幣(れいへい)と呼ぶようになった。例幣に遣わされる奉幣使のことを例幣使(後述の日光例幣使と区別して伊勢例幣使とも)という。また、天皇の即位大嘗祭元服の儀の日程を伊勢神宮などに報告するための臨時の奉幣を由奉幣(よしのほうべい)という。