神社 歴史 近代国家と神社制度 ①
明治維新直後より近代的な中央集権化に適応する新たな体制の整備が始まった。律令神祇官の家柄である白川(しらかわ)家・吉田(よしだ)家をはじめとする近世までの制度が廃止され、政府内に神社行政機関が設置された。また、古代以来の神仏習合(神仏混淆)を解消する神仏分離が行われ、明治4年に封建的な土地支配制度を廃止する社寺領の上地が実施されたのち、全国の神社が「国家の宗祀」と定められ、神社に関するあらゆることが、国家の法制度によって規定されてきた。戦前はいわゆる「国家神道」も「神社」と称した。