神社 上社・下社 ①
神社には上社(かみしゃ)と下社(しもしゃ)、あるいは上の宮と下の宮など二社に分かれる「二社制」が多くみられる。上社、中社(なかしゃ)、下社の三社に分かれる「三社制」もある。
上社と下社はその位置関係から、上手のものを上社、低地のものを下社と呼ぶことが多い。また、本宮、本社から見て深奥部にある社は奥社(おくしゃ)、奥宮(おくのみや)、奥院(おくいん)、山宮(やまみや)、人里近い社は前宮(まえみや)、里宮(さとみや)、口宮(くちのみや)などと呼ばれ、僻遠地の元宮(もとみや)に対し集落近郊に新たに建てられたものを新宮(しんぐう)とも呼ぶ。
これらの上下社では祭神が異なる場合もあるが、一方がもう一方の若宮であったり、本宮の配偶神を祀るケースもある。これらの起源は不詳だが山奥に埋葬墓、都邑近郊に礼拝墓を設ける「両墓制」と関係があるとする説もある。また、山岳そのものをご神体として、その山麓に遙拝施設を建てたものを里宮の起源とし、神霊降臨の思想から山頂にもう1社を建て分祀したものを山宮の起源とする説もある。