大国主 妻・子孫 ①

 


大国主は色々な女神との間に多くの子供をもうけており、記紀・『先代旧事本紀』・『出雲国風土記』に記載されている他、神社社伝にも名がある。子供の数は『古事記』には180柱、『日本書紀』には181柱と書かれている。

 


· 嫡后:

須勢理毘売命

(すせりびめ の みこと、須勢理姫命、『日本書紀』では須勢理姫神) 

須佐之男命(すさのおのみこと)の娘。なお、『出雲国風土記』によれば和加須世理比売命(わかすせりひめ の みこと)が神門郡(かんどぐん)滑狭郷(なめさごう)の妻であるという。

 


· 妻:

多岐理毘売命

(たきりびめ の みこと、『日本書紀』では田心姫命) 

須佐之男命の娘で宗像三女神の長女。宗像奥都島(おきつしま。沖ノ島)に鎮座。

 


o 子:

阿遅鉏高日子根神

(あじすきたかひこね の かみ、『古事記』では他に迦毛大御神、『日本書紀』では味耜高彦根神、『出雲国風土記』では阿遅須枳高日子命) 

天若日子(あめのわかひこ)と容姿が酷似する。『出雲国風土記』によれば、神門郡高岸郷(たかぎしごう)・仁多郡(にたぐん)三沢郷(みさわごう)の子だという。葛城高鴨神社(たかかもじんじゃ)祭神。

 


o 娘:

下照比売命

(したてるひめ の みこと、高比売命(たかひめ)、下光比売命(したてるひめのみこと)、稚国玉(わかくにたま)、『日本書紀』では下照姫命) 

天若日子の妻。大倉比売神社(おおくらひめじんじゃ)祭神。