無縫塔 代表的な遺品
· 泉涌寺(せんにゅうじ)開山塔
京都府京都市東山区
開山俊芿(しゅんじょう:不可棄和尚、大興正法国師(だいこうしょうぼうこくし)の墓塔。竿を持つ形式の無縫塔としては、確認されている現存最古で安貞(あんてい)元年(1227年)頃のものと推測されている。この他に泉涌寺の歴代住持廟所(びょうしょ)は45基の無縫塔がある。また円形請花をもったこの泉涌寺塔と似た形式の塔は、関西を中心に複数存在する。
· 大徳寺(だいとくじ)開山塔
京都府京都市北区
開山の宗峰妙超(しゅうほうみょうちょう。大燈国師(だいとうこくし)の墓塔。竿を持たない形式の無縫塔としての現存最古。建武(けんむ)4年(1337年)頃のもの。
· 建長寺(けんちょうじ)開山塔
神奈川県鎌倉市山ノ内
宋出身で開山の蘭渓道隆(らんけいどうりゅう。大覚禅師(だいがくぜんじ))の墓塔。境内奥の廟所にあり、見ることはできない。没後一周忌の弘安(こうあん)2年(1279年)に造立。