ヒコ ヒコ神社

 


神社に祭られる人物が軍事的英雄のため、神社名あるいは祭神によく見られる。とりわけ北陸にヒコ神社が多い。延喜式神名帳にはヒコ(彦、比古、日子、孫、日古)神社が99あるが、その約半分の47が北陸道に見られる。北陸にはオオビコ(大彦)将軍の伝説があり、北陸の神社に祭られているヒコたちは「オオビコ」の総体あるいは後継と考えられる。ただし苅田比古神(かりたひこのかみ)苅田比売神(かりたひめのかみ)のように稲穂の神霊を人格神化したものや、姉倉比売命(あねくらひめのみこと)の伝説や祭神名から地方首長の神格化と考えた方が妥当であると思われるものがある。