比婆山(島根県安来市)
比婆山(ひばやま)は、島根県安来市にある標高約331mの山であり、山上の奥宮(比婆山久米神社。ひばやまくめじんじゃ)には国生み母神イザナミノミコトの御神陵と伝えられる古い塚が存在する。山全体を神域とし、麓に里宮があり、里宮から山頂の奥宮まで参道が続く。参道はその他にも、峠ノ内参道、清水掻参道(こりかきさんどう)がある。比婆山は130万年前の「松山逆帯磁期(現在とは地磁気が反転していた時代)」の火山活動によって形成された玄武岩を主とする山であり、太古の逆転磁気を帯びている。一帯は強い磁場帯であり、方位磁石は正しい方位を示さない。
麓では自然の造形美である「玄武岩柱状節理」を見ることができ、その規模は国内最大級の深さ130mにも達し、磁気エネルギー強力なパワースポットとして、古来より信仰を集めてきた歴史がある。
古くより東方の「上の台」(うえのだい)と対峙して鶴山亀山としての山容も伝える。また山頂付近にはここにしか存在しない県天然記念物指定「陰陽竹」(インヨウチク)が自生している。他にも「玉抱石(たまががえいし。盃状穴(はいじょうけつ))」と呼ばれる穴の空いた不思議な霊石や「神籬石」(こうごいし)などが見られる。
この比婆山久米神社西側の山頂に三等三角点「高盛山」(たかもりやま)が設けられ、330.81mとなっている。