常世の国 常世の神常世の国 常世の神 前述のように、「橘」は常世の国に生える「非時香果」のこととされた。『日本書紀』の皇極紀によると、橘に発生する「虫」を、常世神として祀る新興宗教が富士川(ふじかわ)の近辺で起こり、都にまで広がった旨が記されている。この神を祀れば、富と長寿が授かると説かれた。 しかし、民を惑わすとして秦河勝(はたの かわかつ)に討たれ、常世神信仰は終息した。