国府(こくふ、こう)

 


この項目では、日本の各令制国の首府について説明しています。その他の用法については「国府(こくふ、こくぶ、こう)(曖昧さ回避)」をご覧ください。

 

 



国府(こくふ、こう)は、日本の奈良時代から平安時代に、令制国国司が政務を執る施設(国庁)が置かれた都市



国府付近には国庁のほかにも国分寺国分尼寺総社(惣社)が設置され、各国における政治的中心都市であるとともに司法軍事宗教の中心部であった。なお『和名抄』によると、古くは「国」ではなく「島」とされた壱岐対馬には「島府」が置かれたとされる(まだ確定はされていない)。



律令制の衰退にともない立地の優位性を失い廃れたり所在不明になった国府もある一方、いくつかの国府所在地は、現在でも静岡市姫路市岡山市大分市など大きな都市として発展している。