シオツチノオジ

 

 

シオツチノオジシホツチノヲヂは、日本神話に登場するであり塩竈明神(しおがまみょうじん)とも言う。『古事記』では塩椎神(しおつちのかみ)、『日本書紀』では塩土老翁塩筒老翁、『先代旧事本紀』では塩土老翁と表記する。別名、事勝国勝長狭神(ことかつくにかつながさ)。

 

 


名前の「シホツチ」は「潮つ霊」「潮つ路」であり、潮流を司る神、航海の神と解釈する説もある。『記紀』神話におけるシオツチノオジは、登場人物に情報を提供し、とるべき行動を示すという重要な役割を持っている。海辺に現れた神が知恵を授けるという説話には、ギリシア神話などに登場する「海の老人」との類似が見られる。また、シオツチノオジは製塩の神としても信仰されている。シオツチノオジを祀る神社の総本宮である鹽竈神社しおがまじんじゃ。宮城県塩竈市)の社伝では、武甕槌神経津主神は、塩土老翁の先導で諸国を平定した後に塩竈にやってきたとする。武甕槌神と経津主神はすぐに去って行くが塩土老翁はこの地にとどまり、人々に漁業や製塩法を教えたという。白鬚神社(しらひげじんじゃ)の祭神とされていることもある。

 

 

 


※ 全国の白鬚神社の祭神はサルタヒコとする例がほとんどであるが、ヒゲの字に「髭」や「髯」ではなく「鬚」をあてる神社には、ごくまれにサルタヒコではなくシオツチを祭神としている例が見られる。