ダイダラボッチ 各地の伝承 ②
足あと・手のあとを残す ①
· 上州の赤城山(あかぎさん、あかぎやま)に腰掛けて踏ん張ったときに窪んで出来た足跡が水たまりになった。木部の赤沼がそれである。
· 長野県大町市北部の青木湖、中綱湖、木崎湖からなる仁科三湖はいずれもダイダラボッチの足あとである。
· 茨城県水戸市中央部の千波湖(せんばこ)は、かなり大きいがダイダラボッチ(この地方ではダイダラボウと呼称)の足跡である。
· 遠州の山奥に住んでいたダイダラボッチが子供たちを手にのせて歩いている時に、腰くらいの高さの山をまたいだ拍子に子供たちを手から投げ出してしまった。びっくりした子供たちとダイダラボッチは泣き出してしまい、手をついてできた窪みに涙が流れ込んで浜名湖となった。
· 現在、東京都世田谷区にある地名「代田」(だいた)や、さいたま市の「太田窪」(だいたくぼ)はダイタラボッチの足跡である。
· 長野県戸隠山(とがくしやま)の大座法師池(だいざほうしいけ)、三重県志摩郡の大王町(だいおうちょう)はダイダラボッチに由来する地名である。