直会 語源
「なほらひ(なおらい)」の語源については、「直り合い(なほりあひ)」の意とするのが通例である。一同が、祭祀のため行った斎戒を解き、平常に直る(復る)という意味である。
一方、『日本書紀』に「嘗」をナメライ、『江家次第』(ごうけしだい)に「ナフアイの御粥」などとあることから、神人共食の「嘗め合い」が原義であるとする説もある。
折口信夫(おりくち しのぶ)は「なほらひ」は
直日神(なおびのかみ、なほびのかみ。直毘神)を祀る神事であり、神祭が終わった後に、直日神を祀って神祭での過ちを正すのだという説を唱えている。
また、「なほる」を「食膳に着座する」、「あふ」を「一同が会する」の意とし、単に「神事が終わった後で神酒や神饌を飲食する」という意味で、解戒の意味はないとする説もある。