榛名神社 歴史
綏靖天皇の時代に饒速日命の御子、可美真手命(うましまぢのみこと。宇摩志麻遅命)父子が山中に神籬を立て天神地祇を祀ったのが始まりといわれ、用明天皇元年(586年)に祭祀の場が創建されたと伝えられる。
延長5年(927年)完成の延喜式神名帳に上野国十二社として位置づけられている。古くから神仏習合が定着し、山中には九世紀ごろの僧坊とされる巌山(いわおやま)遺跡がある。
南北朝時代ごろから上野寛永寺の下に属し、高崎市 中里見町(なかさとみまち)の里見山阿弥陀院光明寺から別当が派遣されて管理がされてきた。
近世は東叡山輪王寺宮兼帯所となり、榛名山巌殿寺(がんでんじ)・満行宮と称していた。明治の神仏分離により仏教色が廃され、元の榛名神社の社号に復した。
2017年度から2025年度にかけて群馬県内にある文化財の修復事業としては過去最大規模となる総額23億円をかけて百数十年ぶりに大修理を行う。17年度から19年度までに国祖社・額殿、20年度から21年度までに双龍門、21年度から25年度までに本社・幣殿・拝殿、23年度から25年度までに神楽殿の工事を行う予定である。