弓削皇子 人物

 


万葉集』には8首の歌が収録されており、これは天武天皇皇子のなかで最多。異母姉妹の紀皇女(きのひめみこ)を思って作った歌、額田王(ぬかたのおおきみ)との問答歌などがある。また、それとは別に柿本人麻呂歌集に弓削皇子に献上された歌が5首残されており、交流の跡が偲ばれる。他の歌人とも交流があり、歌を好んだ皇子であったようである。なお、神田秀夫(かんだ ひでお)によって『万葉集』の編者のひとりに擬せられているが、現在ではほとんど支持されていない。