息栖神社 境内
社殿は戦後の昭和35年(1960年)に火災で焼失した。焼失した社殿は享保7年(1722年)造営で、華麗なものであったという。現在の社殿は、3年後の昭和38年(1963年)の再建のものである。鉄筋コンクリート造りで本殿・幣殿・拝殿からなる。神門は弘化4年(1847年)の造営時のもので、焼失を免れている。
一の鳥居の両側には「忍潮井(おしおい)」と呼ばれる2つの井戸があり、「日本三霊泉」の1つという。社伝では神功皇后3年に造られたとし、日川からの移転に際して後から自力でついてきたという。井戸はそれぞれ「男瓶」(おがめ)「女瓶」(めがめ)という名の2つの土器から水が湧き出ているが、現在の井戸は昭和48年(1973年)5月に河川改修のため移転している。