意富比神社 行事
船橋大神宮の奉納相撲(10月20日)
秋の例祭として行われる奉納相撲の歴史は古く、1590年(天正18年)に行われた徳川家康の上覧相撲に起源を持つ。当時、家康は下総で時々鷹狩りを催し、宿舎として船橋に離館が設けられていた。(現在の船橋市本町4丁目に船橋御殿があり、「御殿地」と呼ばれていた。跡地は船橋東照宮である)ある日、家康が相撲に戯れていた子供の姿を見てこれを賞し、信仰深かった船橋大神宮に奉納したものが起源と言われ、その後幕府自ら勧進元となった、由緒ある素人相撲である。
神宮の素人相撲は、強者が集まることで知られ、今でも東葛(とうかつ)出身力士の育成に貢献している。また、少し前までは、漁師をはじめとする熱狂的な見物客が集うことでも有名で、判定に不服を持った観客が物を投げたり、行司をボコボコにし、万祝(まいわい)を着た若者衆と衝突するような光景も見られ、大いに盛り上がったという。