姉埼神社 歴史 概史

 


国史では、元慶元年(877年)に「姉前神」に正五位下勲五等の神階が授けられた旨や、元慶8年(884年)に同神が正五位上勲五等に昇叙された旨が記載されている。



延長5年(927年)成立の『延喜式神名帳では上総国海上郡(うなかみぐん)に「姉埼神社」と記載され、式内社に列している。平安時代中期の『和名抄』に見える地名のうちでは、当地は「海上郡馬野郷」に比定される。



かつては同じく式内社の島穴神社と深い関係にあり、神輿が両社を行き来していたという。



明治維新後、近代社格制度では県社に列した。



昭和61年(1986年)には火災に遭い、本殿と神木が焼失した。現在の本殿はその後に再建されたものであり、神木は焼け残った芽から育て直されている。