美和神社(笛吹市) 美和神社の太々神楽

 


春期例祭において、氏子の美和神社神楽保存会の会員により宵宮と翌本祭に境内の神楽殿において上演される太々神楽(だいだいかぐら)。演目は素面・着面、一人舞や数人による舞、物語性の有無など多様な舞があり、斉場清浄の舞、建国の舞、四柱の舞、天下りの舞、四弓の舞、合舞、剣打の舞、保存神の舞、国向の舞、魚釣の舞、剣の舞、四剣の舞、宝環の舞、種下の舞、大蛇の舞、悪病除の舞、幸替の舞、天岩戸の舞、終止の舞の二十種が現存している。



当日午前中は少女たちによる浦安の舞が本殿で行われると御輿に御魂が遷され、尾上に向けて出発する。神楽は御輿が杵衡神社(きつきじんじゃ)で神事を終えて帰還するまで続けられる。



地域に伝わる「当神楽再興申定」によれば、美和神社の神楽は江戸中期の1754年(宝暦4年)に本殿造営が行われた際に再興されたものであるという。美和神社文書に含まれる「神楽二十五番次第」は江戸後期の神楽次第であると考えられており、伊勢系の古い次第を多く含み、素面の舞が多いなど現在の演目とは隔たりがある。