天火明命 字義

 


名前の「天照国照」「火明」からわかるように太陽の光や熱を神格化した神である。また、『古事記伝』では「ホアカリ」は「穂赤熟」で、稲穂が熟して赤らむ意味としており、天皇にかかる他の神と同様、稲に関係のある名前でもあり、太陽神、農業神として信仰されている。 このようなことから天穂日命(アメノホヒ)の系譜、つまり天津神系の出雲神を源流としていることが伺える。



「天照」の名があるが「天照大神(アマテラスオオミカミ)とは別の神である。元伊勢(もといせ)籠神社(このじんじゃ)では、主祭神を「天照国照彦火明命」とし、相殿神に「天照大神」としてそれぞれ別の神としている。