長由介神社 長由介神社(ながゆけじんじゃ)
長由介神社(ながゆけじんじゃ)は、瀧原宮所管社3社のうち第2位である。西向きに鎮座する。「ながゆけ」の音が「長生き」に通じるとして江戸時代には長寿を祈願する参拝者で賑った。『神宮要綱』によれば、社殿は神明造の板葺であり、1重の玉垣と玉垣御門を有し、1基の神明鳥居が建つ。江戸時代には社殿しかなかったという。
祭神は長由介神(ながゆけのかみ)。瀧原宮の御饌を司る神とされる。『大宮町史』では長由介が止由気(=豊受大神宮、外宮)に類似していることから豊受大神との説があるとしながらも祭神不明とし、補注で『お伊勢まいり』では「長由介神」としている、と解説している。ここで長由介神は豊受大神の分霊である可能性を指摘している。