田上大水神社(たのえおおみずじんじゃ)
田上大水神社(たのえおおみずじんじゃ)は、伊勢神宮豊受大神宮(外宮)の摂社。外宮の摂社16社のうち第5位である。本記事では田上大水神社と同じ社地にあり、外宮摂社のうち第6位である田上大水御前神社(たのえおおみずみまえじんじゃ)についても記述する。
両社の祭神は、外宮神官家の祖先であり、父子であるとされる。
三重県伊勢市 藤里町(ふじさとちょう)に鎮座する。外宮宮域・高倉山に鎮座する山末神社(やまずえじんじゃ)の南に位置する。周辺は宅地化が進んでいるが、かつては水田が広がり、神社境内の森は現今より目立っていた。付近には宮崎氏神社跡や山宮祭場跡など度会氏(わたらいうじ)にまつわる史跡がある。鎮座地の丘は濠(ほり。堀)に囲まれ、東西22m、南北43m、比高5.5mである。宮域面積は約1,133㎡。
田上大水神社と田上大水御前神社の社殿は同じ玉垣の中に鎮座する。社殿正面に向って左側面に鎮座するのが田上大水御前神社である。社殿は神明造の板葺で、田上大水神社は南向き、田上大水御前神社は東向きに建てられている。賽銭箱は置かれていない。周辺住民からは「丸山さん」、「車塚」(くるまづか)と呼ばれ、親しまれる。社地は「車塚一号墳」という名の古墳であり、前方後円墳だとされる。ただし、古墳は原形をとどめていない。御所車(ごしょぐるま。牛車)に形が似ていることから「車塚」と呼ばれる。
社名が長いことや、大間国生神社(おおまくなりじんじゃ)が「大間社」と「国生社」の2所からなることから、「田上」と「大水」の2所からなるとする古書(『伊勢二所太神宮神名秘書』など)もあるが、これは誤りである。