ハニヤス
ハニヤスは、日本神話に登場する土の神である。
「ハニ」(埴)とは粘土のことであり、「ハニヤス」は土をねって柔かくすることの意とされる。
神産みにおいてイザナギとイザナミの間に産れた諸神の一柱である。『日本書紀』では埴安神と表記される。『古事記』では、火神を産んで死ぬ間際のイザナミの大便から波邇夜須毘古神(はにやすひこのかみ)・波邇夜須毘売神(はにやすひめのかみ)の二神が化生したとする。他に、神社の祭神で埴山彦神(はにやまひこのかみ)・埴山姫神(はにやまひめのかみ)の二神を祀るとするものもあり、これは埴安神と同一の神格であり、彦・姫の二神を一神の名として称したのが埴安神であるとされる。
地鎮祭で、土の神として他の神とともに祀られることがある。