大物主(おおものぬし)

 

 

大物主(おおものぬし、大物主大神)は、日本神話に登場する大神神社(おおみわじんじゃ)の祭神、倭大物主櫛甕魂命(ヤマトオオモノヌシクシミカタマノミコト)。『出雲国造神賀詞(いずものくにのみやつこの かんよごと)では倭大物主櫛玉命という。大穴持(おおあなもち。大国主神)の和魂(にきみたま)であるとする。別名 三輪明神(みわみょうじん)

 

 


大物主は神であり水神または雷神としての性格を持ち、稲作豊穣、疫病除け、酒造り(醸造)などの神として篤い信仰を集めている。また国の守護神である一方で、祟りなす強力な神ともされている。ネズミを捕食するは太古の昔より五穀豊穣の象徴とされてきた。このことから、最も信仰の古い神の一人とも考えられる。古事記によれば神武(じんむ)天皇岳父(がくふ。義父)綏靖(すいぜい)天皇の祖父にあたる。なお、大国主の分霊であるため大黒天として祀られることも多い。