祝園神社 神事
毎年正月甲申(きのえさる、こうしん)の日より3日間にわたり、いごもり祭りが行われる。第10代崇神天皇の時代に武埴安彦命(たけはにやすひこのみこと)が謀反を起こしたため討伐されたが、悪霊となってこの地に止まって田畑を荒れさせたため、村人たちは忌み篭もってこの霊を鎮めた、という伝説に基づき行なわれている。昔は、祭りの間牛や馬を隣村へ預け、一切の音を禁じ、精進料理を食し、居篭ったという。1日目に神官が暗闇の中で行なう「風呂井の儀」(ふろのいのぎ)、2日目に松明を燃やす「御田の儀」(おんだのぎ)、3日目に「綱引の儀」(つなひきのぎ)が行われる。綱はわらに割り竹を巻いて作った直径約1メートルの輪に、竹を6本取り付けた巨大なもので、氏子が南北に分かれて3回綱引きを行ない、勝敗が決まった後、武埴安彦の処刑場所と伝えられる いずもりに綱を運んで燃やす。