御霊会 八所御霊
京都の上御霊神社(かみごりょうじんじゃ)と下御霊神社(しもごりょうじんじゃ)に祀られている。六所御霊に2柱の神が追加され、伊予親王・観察使にかわって井上大皇后(井上(いのえ/いがみ)内親王)、他戸(おさべ)親王があてられている。
· 吉備聖霊
(きびのせいれい。吉備大臣(きびのおとど))
上御霊神社では現在吉備真備(きびのまきび)としているが、吉備内親王(きびないしんのう)とする説、鬼魅(きみ。災事を司る霊)をあてる説がある。下御霊神社では六所御霊の和魂(にぎみたま)としている。
· 火雷神
(ほのいかづちのかみ)
菅原道真とすることが多いが、文字通り火雷を司る神であるとする説もある。上下御霊神社では六所御霊の荒魂(あらみたま)としている。
また、
牛頭天王(ごずてんのう)を祀る八坂神社(感神院。かんしんいん)の祇園御霊会(祇園会)が、祇園祭として知られる。火雷天神として怖れられた菅原道真の慰撫が、天神信仰として全国で知られている。