日光東照宮 陽明門 

 


日光東照宮の社殿はおびただしい数の彫刻で装飾されており、陽明門のほか、表門、回廊、唐門、拝殿、本殿などにも数多くの彫刻がある。これらの彫刻は単なる装飾ではなく、徳川家康を「神」として祀る社殿において、さまざまな象徴的意味を担っている。人物彫刻には中国伝説や故事に取材したものが多く、鳥獣の彫刻には霊獣、霊鳥と呼ばれる、吉祥的意味合いをもつものが多い。




初層組物間には人物像の装飾彫刻がある。これらの題材はいずれも中国のもので、故事、古代の先験、伝説上の仙人などを表している。組物間の彫刻は、正面と背面に各7個、側面には各4個の計22個である。それぞれの題材は以下のとおり(便宜上、各面とも向かって右端の彫刻を(1)として番号を付した)。




· 正面(東から) 


(1)琴棋書画(きんきしょが)のうち弾琴(だんきん)(2人)、


(2) 琴棋書画のうち囲碁(3人)、


(3) 周公聴訴(しゅうこうちょうそ)(5人)、


(4) 周公聴訴(4人)、


(5) 孔子観河(こうしかんが)(5人)、


(6) 琴棋書画のうち展書(5人)、


(7) 琴棋書画のうち観画(5人)




· 背面(西から) 


(1)琴高仙人(きんこうせんにん)(鯉に乗る)、


(2)黄仁覧(おうじんらん)(竜に乗る)、


(3)鍾離権(しょうりけん)


(4)費長房(ひちょうぼう)(3人)、


(5)王子喬(おうしきょう)(鶴に乗る)、


(6)梅福仙人(ばいふくせんにん)(鳳凰に乗る)、


(7)鉄拐仙人てっかいせんにん。唐子(からこ)を含め2人)




· 東面(北から) 


(1)鄭思遠(ていしおん)(虎に乗る)、


(2)四睡(しすい)(3人+虎)、


(3)福禄寿と寿老人(唐子を含め3人+玄鹿(げんろく))、


(4)張良(ちょうりょう)(麒麟に乗る)




· 西面(南から) 


(1)商山四皓(しょうざんしこう)(4人)、


(2)虎渓三笑(こけいさんしょう)(3人)、


(3)西王母(せいおうぼ)と東方朔(とうほうさく)((5人)、


(4)三聖吸酸(さんせいきゅうさん)(3人)