鎌倉宮 護良親王 土牢
本殿の後方にある土手の穴が、親王がおよそ9か月間幽閉されていた土牢(つちろう)であるという古伝承がある。土窟で2段になっている。「鎌倉覧勝考」(かまくららんしょうこう)によれば、上段は入り口から0.1寸ばかりの深さで2間四方余あり、下段はさらに7、8尺下って9尺四方あり、周囲は赤い土であるといい、さらに、「太平記」に「建武元年五月二日大塔宮を足利直義うけ取鎌倉へ下し奉つて、二階堂谷に土籠を塗てぞ置参らせける」とあり、土の牢とは記されておらず、薬師堂谷の御所または牢の御所と書いているものもあり、土籠は塗りごめた土蔵であり、四面を禁錮して入れ置いたのであるから、牢の御所と称したにすぎないという。
· JR東日本・江ノ島電鉄
鎌倉(かまくら)駅
より京浜急行バス「鎌倉宮(大塔宮)」行き終点下車徒歩すぐ。