天岩戸 神話での記述 日本書紀 ④
第七段一書(三)では、素戔嗚尊は自らが与えられた土地(天杙田(あまのくいた)・天川依田(あまのかわよりた)・天口鋭田(あまのくちとた))は、日神の土地(天安田(あまのやすだ)・天平田(あまのひらた)・天邑田(あまのむらあわせた))に比べ痩せた土地だったため、妬(ねた)んで姉の田に害を与えた、とある。日神は最初は咎めず、常に穏やかに許していた、とあるが結局、天石窟に籠るのである。
その為、神々は天児屋命(あめのこやねのみこと)を遣わして祷らせることにした。以降が神々のとった行動である。
· 天児屋命(あめのこやねのみこと):
天香山の榊を掘り起こす。
(興大産霊(こごとむすひ)の子)
· 石凝戸邊(いしこりとべ):
作った八咫鏡を上の枝にかける。
(天抜戸(あめのぬかと)の子)
· 天明玉(あめのあかるたま):
作った八坂瓊之曲玉を中の枝にかける。
(伊弉諾尊の子)
· 天日鷲(あめのひわし):
作った木綿(ゆふ)を下の枝にかける。
· 太玉命(ふとだま):
榊を持ち、広く厚く称える言葉によって祷る。