青井阿蘇神社 祭祀 神事
夏越祭(なごしまつり)
至徳3年(1386年)に相良家7代の前頼(さきより)が始め、一時中断した後の天文2年(1533年)に同16代義滋(よししげ)が再興したと伝える夏越の祓。
おくんち祭
古来創祀の日である9月9日を例祭としていたが、明治の改暦で現在は10月8日に例祭を行い、9日には神幸式を斎行、それらを中心に同月3日から11日にかけての一連の祭儀をおくんち祭と称する。
先ず10月3日に、この時期に吹く「くんち風」という突風による祭り期間中の火災を防ぐ目的で鎮火祭(ちんかさい)を行う。5日に神幸式での獅子役を定める「獅子奉仕者抽選式」を行うが、神幸式に奉仕する者は災厄を免れるとの信仰が強く希望者が多いため、希望者は元旦に参拝して申し込む例であるという。なお、獅子は8頭が出るが、1頭につき3人がこれに扮するので都合24人が必要となる。8日早朝に菊祓(きくばらい)と称す白菊を用いた祓を行って社殿や神幸式奉仕者を清め、10時半から献幣式と称する例祭を斎行、夕刻には神楽殿(拝殿)において国の選択無形民俗文化財である球磨神楽(くまかぐら)が、およそ3時間に亘って10数番奉納される。9日午前9時半から神幸式奉仕者の祓と道中の安全を祈る発輦祭(はつれんさい)が斎行され、10時半に神幸行列が進発、チリン、チリンと鳴るチリン旗を先頭に獅子や神輿等で構成される行列が人吉市内を練り歩き、御旅所等で郷土民芸や演芸を演じた後に神社へ還幸する。かつては楼門前の蓮池の周りだけを巡幸し、一般民衆の境内立ち入りが許されていなかった為に静かな神事であったというが、大正と昭和の交(20世紀前葉)頃に市街地の繁栄を願った人吉の人々の要望で現在の様な市内巡幸となった。神幸式終了後の11日午前に祭典の無事終了を感謝報告する報賽祭(ほうさんさい)を斎行して全神事を終える。