佐嘉神社 施設 松原神社(まつばらじんじゃ)

 


松原神社(まつばらじんじゃ)は、佐嘉神社境内にある神社である。



安永元年(1772年)、鍋島家の始祖鍋島直茂(なべしま なおしげ)を祀る神社として創建され、直茂の法号から日峯(にっぽう)大明神(日峯宮)と称した。現在も「日峯さん」の通称で呼ばれる。この時代には、各藩で藩祖・祖先を祀る神社が創建されていた。



文化14年(1817年)に直茂の祖父・清久(きよひさ)、直茂の正室・彦鶴姫(ひこつるひめ)を合祀した。明治5年、初代藩主・勝茂(かつしげ)を合祀し、「松原神社」に改称した。



明治6年(1873年)、元からあった本殿の北と南に新たに神殿を造営し、南殿に10代藩主鍋島直正を、北殿に鍋島氏以前に佐賀を治めていた龍造寺家隆信(たかのぶ)政家(まさいえ)高房(たかふさ)を祀った。元からあった本殿は、これ以降「中殿」と称されるようになった。大正12年(1912年)、南殿に、2年前に歿した11代藩主鍋島直大を合祀した。



昭和8年に佐嘉神社が造営され、南殿の鍋島直正の霊を遷座した。昭和23年、南殿の鍋島直大の霊も佐嘉神社に遷座し、南殿は廃止された。昭和38年、松原神社本殿を改築し、中殿・北殿を一つにした。