スサノオ 神話での記述 ③

 


『日本書紀』における八岐大蛇の記述がある一書第4では、天から追放された素戔嗚尊は、新羅曽尸茂梨(そしもり)に降り、この地吾居ること欲さず「乃興言曰 此地吾不欲居」と言い息子の五十猛命(いそたける)と共に土船で東に渡り出雲国斐伊川上の鳥上の峰へ到った(「遂以埴土作舟 乘之東渡 到出雲國簸川上所在 鳥上之峯」)後、八岐大蛇を退治した。



また続く一書第5では、木がないと子が困るだろうと言い、体毛を抜いて木に変え、種類ごとに用途を定め、息子の五十猛命 、娘の大屋津姫命(おおやつひめのみこと)、抓津姫命(つまつひめのみこと) に命じて全国に植えさせたという。



大国主の神話において根の国の須佐之男命の元にやってきた葦原色許男神(あしはらしこを、後の大国主命)は、須佐之男命の娘である須世理比売(すせりひめ)と互いに一目惚れするが、須佐之男命は葦原色許男神に様々な試練を与える。葦原色許男神は須世理比売の助けを得ながらそれらを克服したので、須佐之男命は葦原色許男神に、須世理比売を妻とすることを認め、生大刀(いくたち)、生弓矢(いくゆみや)、天詔琴(あめののりごと)を譲り、大国主という名を贈った。