沼名前神社 歴史 鞆祇園宮(ともぎおんぐう)

 


神社側は、鞆祇園宮の創建については不詳であるとしている。天長年間(824年-834年)の創建とも、保元年間(1156年-1159年)の勧請によるとも伝えられる。



祭神は、現在同様素盞嗚命すさのおのみこと。須佐之男命)であった。元は鞆の関町に鎮座していたが、慶長4年(1599年)の火災で焼失し、現在地に遷座したという。



この鞆祇園宮を『備後国風土記』逸文に見える「疫隅国社(えのくまのくにつやしろ)」にあてる説もある。当社は鞆の産土神として崇敬され、福山藩主からも多くの寄進を受け、社地も有していた。