天羽槌雄神(あめのはづちのおのかみ)
天羽槌雄神(あめのはづちのおのかみ)は、日本神話の神である。
『古語拾遺』に登場する。天羽雷命(あめのはづちのみこと)や、倭文神(しとりのかみ)、倭文神(しずのかみ)とも呼ばれる。
天照大神を天岩戸(あまのいわと)から誘い出すために、文布(あや)を織ったとされる。文布は倭文布とも倭文とも書き、「シドリ」また「シヅリ」という織物である。同じ織物の神では栲幡千千姫命(たくはたちぢひめのみこと)、天棚機姫命(あめのたなばたひめのかみ)が挙げられるが、天羽槌雄神は機織りの祖神とされている。また倭文(しどり)氏の遠祖でもある。
信仰としてはどちらの名でも織物の神、機織の神として信仰され、全国の倭文神社(しとりじんじゃ、しずりじんじゃ)、静神社(しずじんじゃ)、服部神社(はとりじんじゃ)などで祀られている。